感情と家族の問題

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入院中のお子さんの世話をしていると、あなたとご家族がこの困難な場面で必要としていることを忘れがちになります。家族の関係は何かをしてあげることとしてもらうことの両方で成り立っていることを忘れないでください。困難な場面をうまく乗り切るためには、お互いにしてあげたりしてもらったりしなければなりません。あなたやご家族が今何を必要としているかについて考える必要があります。

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患児の兄弟姉妹が必要としていること

  • 一番寂しく感じていることを聞いてあげましょう。
  • あなたが彼らのことをいつも思っている証となるような、ちょっとしたプレゼントを渡すことが役に立つ場合があります。そして、お子さん達は逆に、あなたに彼らの物を何か持っていて欲しいと思っているかもしれません。
  • 直接聞くことができない場合は、配偶者や、お子さんの面倒を見てくれている人に、お子さんが寂しいと話したことについて尋ねてください。
  • 患児の兄弟姉妹のために何が役立ったかを他の患児の親御さんに聞いてみましょう。
  • 他の親御さんが患児の兄弟姉妹にしてきたことをソーシャルワーカーや心理療法士などを通じて聞いてみましょう。

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患児の兄弟姉妹との関係であなたが必要としていること

  • あなたは自分が何を必要としているのか、他のお子さん達がいないことで何を一番寂しく感じているかについて考えることが大切です。あなたが感じていることは、お子さん達が感じていることと同じだからです。
  • 病院で付き添っている間、他のお子さんが毎日どう過ごしているか電話で話していますか?お子さん達は学校から帰ってから、あなた宛のメールや手紙を誰かに書いてもらったり自分で書いたりすることができていますか?お子さんたちはインターネットTV電話サービスなどを使ってあなたと話すことができていますか?
  • 1週間に1回くらいの割合で、他のお子さん達と一緒に過ごすことができていますか?その一緒に過ごす時間に何か呼び名をつけて、事前の週にその面会のことを相談し、一緒に何をするかを計画しましょう。たった1時間であっても、病気と関係のない活動をすることで、あなたもリフレッシュすることができます。

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あなたと配偶者がお互いに相手から必要としていること

以下のことは、病気のお子さんとその他のお子さんの両方を世話するために非常に忙しくしていると忘れがちになる問題です。あなたに助けて欲しいと思っていることが何かあるかどうかについて配偶者に尋ねてみる必要があります。

  • がんばっていることを褒める言葉
  • 十分な睡眠
  • 付き添いを一日休むこと
  • 一晩一緒に過ごすこと
  • 安心感
  • 家族内のお互いへの影響と家族関係から絶対にあきらめることができない重要なことは何か、しばらくの間あきらめても良いことは何かについて、話し合うための時間

あなたの時間をどのように配分するか、また、病気のお子さんやその他のお子さんとあまり一緒に過ごせない役割は夫婦のどちらが担当するのか、話し合いましょう。また、お子さんの病気に対処する親として、経済的な問題だけでなく、自分達の感情、願望、見込みについても話し合うように努力してください。あなた達は異なる見解を持っているかもしれず、これらについて話し合うことでお互いへの怒りや失望を防ぐことができます。病気のお子さんの状況やあなた方2人の希望によっては、数回にわたって話し合わなければなりません。しかし、話し合いを続けることが役立ちます。

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患児の両親が離婚している場合

子どもが病気になると、離婚している場合も含めて、全ての両親の関係を変えることになります。もはや配偶者でなくても、状況が大きく変われば、お子さんの父親や母親が以前よりも多く関わることになるでしょう。彼らも心を痛め、あなたと同じくらいお子さんのことを心配しているからです。

これはあなたにとってはつらい状況ですが、あなたの精神力を発揮し、かつて夫婦を引き離した問題の影響が出ないようにして一緒にお子さんの世話をする方法を見つけることができれば、お子さんにとっては最も良いことです。今の状況でお互いがどのように役割を果たすべきか率直に話し合う必要があります。以下を確認し合いましょう。

  • 医学的な情報はどのように伝えますか?医師からの説明をいつ、どちらが聞いて、誰に教えますか?また、これらの情報について、どちらが子どもに説明しますか?
  • お見舞いはどうしますか?
  • 病院での夜間の付き添いを含め、子どもと過ごす時間をどう分担しますか?
  • 子どもの義父母(※訳注:患児の親の再婚相手)についてはどう考えていますか?どのように関わりたいですか?あるいは、関わりたくないですか?
  • がんの治療のために、家庭内の経済状況はどう変わっていますか?

これらの問題の解決があまりにも困難に思える場合は、受診している医療機関のソーシャルワーカーに相談しても良いでしょう。離婚家庭の問題は、一部はかなり簡単に解決しますが、その一方で、危機的な問題がある場合、以前からあった問題が事態をさらに悪化させることもあります。お子さんと一緒に過ごすために事前に調整したことが今は機能しないかもしれないので、別のルールを考える必要があるかもしれません。概して病気のお子さんとの関わりを持つことは両親それぞれにとって非常に重要なことだからです。

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患児の祖父母(あなたの両親)が必要としていること

自分の孫ががんになると、祖父母はしばしば途方に暮れてしまい、天地がひっくり返ったような気持ちになります。祖父母は孫の身に医学的に何が起こっているのかを知りたいと思う一方で、自分自身がいつも以上に安心感や考える時間を必要とします。祖父母への医学的な説明を手伝ってくれる親族や家族ぐるみの友人がいると助かります。

あなたの両親はあなたのことも心配していますが、時としてあなたはそれを負担に感じる場合があります。元気がなく、ただ泣きたいという気分の時でも、あなたは自分の親にうまくいっていると伝えて安心させようとするでしょう。祖父母も病気だったり、介護施設にいたり、離れて暮らしている場合には、あなたの下へ来られないことがあります。あなたはお子さんの付き添いを最優先にする必要があるため、このような事情があると祖父母を安心させてあげるのが難しくなります。自分の両親の世話ができないことを申し訳なく感じるかもしれませんが、おそらくあなたのためにこの問題を解決できる人は他にもいます。見つからない場合には、あなたの両親に、今はあなたのお子さんの方があなたのことをより多く必要としていることをわかってもらいましょう。

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あなたが両親(患児の祖父母)にしてもらいたいこと

人生のこのような困難な局面では、両親になぐさめられたり支えられたりしながら、ただ身体を丸めて泣きたいと思うかもしれません。精神的に強くて健康な親がいる場合には可能なことですが、そうでなければ両親がしてくれることには限界があります。あなたがかつて両親にして欲しいと思ったのにできなかったり、してもらえなかったりした昔を思い出すことになるので、これはつらいことです。両親がサポートできない時には誰に支援してもらったかを考えましょう。あなたは旧友、兄弟姉妹など、今頼ることができる人が誰かいますか?

離れて暮らしていても、今まで通りのたくさんの精神的な支援と、必要であれば経済的支援をしてくれる親もいます。両親があなたを手伝うためや患児のお見舞いのために訪問したいという場合、あなたはいつが都合良いかについて多少自己中心的であっても構いません。あなたは両親の手助けがいつ必要ですか?両親があなたのことを最も手伝えるのはいつですか?両親がただあなたと会って励ましたいだけの場合には、短時間のお見舞いとして来て、お子さんが退院する頃にまた手伝いに来ることでしょう。あるいは、あなたが病院で付き添っている間、他の兄弟姉妹の世話を手伝うために来ることもできます。病気の場合には、お子さんや他の家族との接触を避けるために、別の機会に来るように頼みましょう。

あなたの親がすでに亡くなっている場合、大切な人を失った悲しみの気持ちが今回の危機によって再度よみがえることもあります。あなたのお子さんのことをどれほどかわいがってくれたかを思い出して、その子ががんになったことを知ったら親御さんがどれほど悲しむかについても考えてしまうことでしょう。この問題について、あなたは病院でメンタルヘルスの専門家と話し合いたいと思うかもしれません。こうした感情は根強いので、お子さんの世話をするあなたの状態を良好に保つために重要です。

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親族にしてあげること、親族からしてもらえること

多くの場合、あなたのお子さんががんと診断されたという知らせで衝撃を受けて、どのような状況なのかを知りたい親族からたくさんの電話がかかってきます。このような電話に対応することがあまりにも大変だと感じる場合は、最新の情報を伝える役割をする人を親族内に見つけましょう。誰かがお見舞いに来たい場合には、この人が訪問予定の日時の調整を手伝ってくれます。お子さんがお見舞いによって疲れてしまわないように、訪問の延期を頼んでも問題ありません。さらに、風邪などの軽い病気、何らかの感染症にかかっている場合には訪問しないようにということを他の親族にきちんと理解させる役割をこの人に頼むこともできます。お子さんの病状が変化した場合や、あなたが約束の日時に会いたくない場合にも連絡してくれます。

 

感情面の問題

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