骨肉腫の治療

INDEX

骨肉腫の患児に行う治療は数種類あります。その患児にとっての適切な治療の組み合わせは、様々な要因で決まります。

手術:

腫瘍とその周囲の正常な組織の一部を切除した後、人工骨または移植骨で再建する手術を「患肢温存術」と呼びます。可能であれば、手術の前に化学療法をして腫瘍を小さくしてから患肢温存術を行います。しかし、腕や脚を切断しなければならない症例(※訳注:この手術は患肢切断術と呼びます)もあります。化学療法への反応のしやすさは、医師が治療法を決める際の参考にもなります。

化学療法:

化学療法とは、薬剤(化学物質)を投与して腫瘍細胞を破壊する治療です。いろいろな腫瘍を治療するために、単独または複数の組み合わせでたくさんの薬を使用します。組み合わせ方法は腫瘍の種類や進行度で決まります。骨肉腫を治療するために一般的に用いられている抗がん剤は、シスプラチン、アドリアマイシン、メトトレキサートなどです。また、イホスファミドとエトポシドも用いられます。

放射線治療:

骨肉腫の腫瘍細胞は放射線ではあまり破壊することができないため、放射線治療を行うことはほとんどありません。

ページの先頭に戻る↑

臨床研究(臨床試験)

米国では、がんの患児の大部分が臨床研究(臨床試験)に参加しています。このような参加率の高さは小児がんの治癒率を改善するのに不可欠です。 研究者は、治療法を改善し、かつ、がんの性格とその原因について理解を深めるために様々な研究を計画します。臨床試験は慎重に審査され、誰でも登録できるようになる前に正式な科学的手順を経て承認されなければなりません。登録中の臨床試験で、お子さんに“適格性がある”場合には、参加するように依頼されるかもしれません。複数の研究に参加するように依頼されることもあります。

特定の研究への適格性があるかどうかは、年齢、がんの部位、病気の広がりやその他の情報によって判断されます。通常、科学的に有効な研究を行うために研究者は研究対象者が的確かどうか厳密に調べなければなりません。さらに研究者は研究の間、厳密に同じ制約に従わなければなりません。

患児に複数の研究(臨床試験)への適格性がある場合、主治医はそのことについてインフォームド・コンセントのための面談(カンファランスと呼びます)を開いて親御さんと話し合います。親御さんがお子さんを研究に参加させたいと思っているか否かに関係なく、主治医は参加することによる潜在的なリスクや、親御さんが決断するために必要なその他の情報について説明してくれます。研究に参加するかどうかをいつでも選択することができます。

お子さんを研究に参加させることを選んだ場合、主治医はその研究の結果からどのような情報を得ることができるのかを説明します。研究の最終的な結果は、一般の方および他の研究者に知らせるために公表されます。どのような研究においても個人が特定されるような情報は公表されません。

様々な種類の研究について詳しく知るためには、このウェブサイトの臨床研究(臨床試験)の項目を参照してください。

米国版の更新時期: 2011年7月
日本版の更新時期: 2012年3月

前のページへ戻る