がんと向き合い、克服するための秘訣

小児がんが存在する限り、家族はがんと共に生き、克服する方法を見つけなくてはなりません。私たち家族は、ウィスコンシン州マディソンにあるウィスコンシン大学附属の病院や診療所の治療スタッフらを通じて、がんを子どもと一緒に克服する方法を学びました。また、同様に、小児がんのお子さんのいるご家族に伝えたい3つの重要な秘訣も見出しました。

  1. メッセージカードや手紙、電話、お見舞いなどによる家族や友人の応援は、私たちが孤独ではないということに気づかせてくれました。心のこもった贈り物を受け取ったら、その気持ちに感謝して宝物にしましょう。贈ってくれた人々も自分が役に立てたのだと実感することになります。そして、その恩返しができる日はいつかきっと来ることでしょう。
  2. ユーモアのセンスを持ち続けることで、緊張がほぐれ、ストレス軽減に役立ちます。特に重い病気のせいで気分がすぐれない人にとって、ユーモアは周りの空気を明るくする効果があります。笑いは最良の薬です。化学療法だと脱毛が起きてしまいますが、冗談ならば時々人を驚かせることがある程度のものです。
  3. 現実を変えることができなくても、精一杯良くしようと努力する必要があるという考え方を持ちましょう。何かひとつでいいので、一日の終わりに「感謝すること」を見つけるのも大変良いことです。抱きしめたり「大好きだよ」と声をかけたりすることが家族にとっては最も大切なことです。常にコミュニケーションを忘れないようにしましょう。

小児がんを経験したことによって、私たち家族全員が“がん経験者”となりました。家族みんなで小児がんを乗り越え、小児がんから様々なことを学びま した。家族としてもそれぞれの個人としても強くなることができました。この紆余曲折の人生経験を振り返ってみると、診断から約15年経っているにもかかわ らず、まるで昨日のことのような気がします。小児がんとの人生が始まった日から多くの人々に出会いました。これらの人々は生涯にわたって私たちの人生や心の中にあり続けることでしょう。なぜなら、これらの人々の温かい気持ちや愛情、手助けによって、私たちは小児がんを乗り越えることができたからです。皆さんに心から感謝いたします。

4歳のときに急性リンパ性白血病と診断されたクリストファーの母・バーバラ

Reprinted from ‘Kids with Courage: Growing up with Cancer’; Board of Regents of the University of Wisconsin System
1998年

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