膀胱の健康

特定のがんまたはがんの治療は膀胱の機能に影響を及ぼす場合があります。膀胱に以下に記載するような問題を生じるリスクを知っておく必要があります。

リスク要因:

骨盤への放射線照射、および、シクロホスファミド、イホスファミドまたはその両方を使用した化学療法によって膀胱に問題が生じるリスクが高くなります。

ページの先頭に戻る↑

膀胱に起こり得る問題

小児がんまたはその治療に関連して生じる膀胱の問題は、膀胱の出血(出血性膀胱炎)、瘢痕化(膀胱線維症)および癌です。

出血性膀胱炎:

膀胱の炎症によって尿に血液が混ざり、尿がかすかなピンク色から明るい赤色になります。大部分の人は痛みがありませんが、突然排尿したくなったり残尿感を覚えたりする人がいます。膀胱の出血はがんの治療が終わった後、数ヶ月から数年の間に不規則に起こることがあります。

出血性膀胱炎は血尿で病院を受診して診断される場合がほとんどです。尿への出血が非常に少なくて肉眼でわからなくても尿検査で確認できます。

出血性膀胱炎がある場合、症状を軽くするために以下の注意事項に従ってください。

  • 膀胱から尿を出すために、水をたくさん飲むようにしてください。ただし、腎臓または心臓に疾患がある場合は、水をたくさん飲んでも大丈夫かどうかを主治医にまず確認してください。
  • コーヒー、お茶、コーラなどのカフェインが含まれた飲料を飲まないでください。

膀胱線維症:

これは膀胱の組織が瘢痕化した状態です。時間が経つと瘢痕化した組織が増えていき、やがて膀胱壁が厚くなります。こうなると膀胱の内側の圧力が高くなるため、膀胱が尿を貯めてから排出する機能に影響を及ぼします。時間が経過するにつれて、このような変化が腎機能にも影響を与えることがあります。

膀胱線維症では症状が出ない人もいます。症状がある場合は以下の通りです。

  • 排尿のトラブル(膀胱内の尿を出しきれない)
  • 尿漏れ
  • 血尿

膀胱線維症は超音波検査か、医師が内視鏡で膀胱内を調べることによって診断できます。

膀胱癌

膀胱癌は二次がんの中では稀ですが、膀胱に問題を生じるリスクがある人では発症することがあります。最も一般的な症状は血尿です。他の症状は突然の尿意や頻尿などです。進行した膀胱癌の場合には、膀胱全体や生殖器あるいは骨が痛むこともあります。

膀胱癌は、多くの場合、膀胱組織の生検によって診断されます。尿の中からがん細胞が見つかる場合もあります。

ページの先頭に戻る↑

受診の必要性

血尿に気付いた、熱がある、排尿時に痛みがある、うまく排尿できない、突然あるいは頻繁に尿意を感じる、などの場合には、主治医に相談してください。膀胱線維症や膀胱癌が心配な場合には、かかりつけ医に泌尿器科の専門医を紹介してもらいましょう。

前のページへ戻る