聴覚の問題

難聴のリスクを高める治療

プラチナ製剤(シスプラチン、カルボプラチンなど)を使用すると、内耳の外の音の情報を感じ取る有毛細胞が傷つき、感音難聴となる場合があります。また、放射線治療は、頭部、特に脳幹や耳への直接照射により感音難聴を引き起こすことがあるほか、耳垢塞栓、炎症、浸出液の増加、外耳および中耳の硬化を原因とする伝音難聴を引き起こす可能性があります。

脳、耳、聴神経に関わる手術や上記以外の薬剤も、化学療法、放射線治療、または手術で生じた難聴を悪化させる場合があります。このような薬剤には、特定の抗生物質(ゲンタマイシンまたはトブラマイシンなどのアミノグリコシド系薬剤)のほか、フロセミド(ラシックス)やエタクリン酸(エデクリン)などのループ利尿薬があります。

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必要な経過観察

このような治療を受けた場合は、聴覚の専門医(耳鼻科医)に定期的に検査をしてもらう必要があります。検査の頻度は受けた治療や、問題の有無によって決まります。

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難聴がみつかった場合

難聴が判明した場合には、耳鼻科医の診察を受けることが大切です。難聴の程度によって対処方法には多くの選択肢があり、その組み合わせも様々です。例えば以下のようなものがあります。

  • 補聴器の装着
  • 聴覚訓練士(「FM訓練士」とも言います)による訓練
  • 電話補聴器やテレタイプライター(TTY、[TDD:Telephone Devices for the Deaf]とも言います)などの特別な器具、専用の装置、テレビのクローズドキャプション、ポケットベルおよびインターネット等の利用
  • 電話リレーサービスの利用
  • 人工内耳の装着
  • 代替または補助的なコミュニケーション方法の利用
  • 地域資源や教育資源の利用

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聴覚を保護するために

  • 定期的に聴覚検査を受けましょう。
  • 耳の感染症、外耳炎、耳垢塞栓が認められた場合は早めに診察を受け、治療しましょう。
  • 将来難聴を引き起こす可能性がある薬剤は、担当医に頼んで可能な限り代替薬を検討してもらいましょう。
  • 大きな音から耳を守りましょう。

Wendy Landier [RN、MSN、CPNP、CPON]

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