がんとは何か

細胞は、身体の基本的な構成要素です。細胞には様々な種類があり、全ての組織や臓器は細胞から成り立っています。それぞれの細胞には、司令塔として働く何千もの遺伝子(遺伝物質とも呼ばれます)が存在しています。遺伝子は細胞が体内でどのような役割を果たすかという指令を出します。各遺伝子には単独あるいは他の遺伝子と結合して行なう独自の仕事があります。

細胞は、壊れたり古くなったりしたものと置き換わる新しい細胞を作るために分裂します。細胞分裂で細胞が複製される時には、遺伝物質のコピーも受け継がれます。

細胞分裂や遺伝子の引き継ぎがうまくコントロールされていると、身体の異なる部位に適切な種類と適切な数の細胞が正しく存在します。身体や細胞は通常、細胞内で何かが変化した場合にはそれを認識することができ、異常な細胞を修理したり破壊したりするように働きます。

まれに、ほとんどコントロールできない状態で細胞が増殖、分裂し始めることがあります。これが起こると、異常な細胞は近くにある正常な細胞を破壊し、身体の別の部位に広がります。これをがんと呼びます。

小児がんの実態

米国では毎年約13,500人の親が、子どもががんであるという診断を告げられています。この病気は年齢、人種、社会経済的な地位の違いを越えて、疾病による小児の死亡原因の第一位です。ちょうど40年前に10%だった生存率が現在では80%と、目覚ましい進歩を遂げたにも関わらず、多くの希少ながんは生存率が非常に低いままです。その上、約20年間、毎年診断される症例の数は減少していません。

小児と若年者におけるがんの実態

(※訳注:以下の数字は全て米国におけるデータです。)

  • 毎日36人の子どもががんと診断されています。
  • がんと診断された子ども5人のうち1人が亡くなっています。
  • 小児がんは人種、性別、社会的な階層に関係なく全ての人に影響を及ぼしています。
  • がんと診断される子どもの平均年齢は6歳です。
  • 40,000人を超える子どもが、毎年がんの治療を受けています。
  • 小児がんを克服した5人のうち3人は、不妊、心不全、二次がんのような晩期合併症を発症します。
  • 米国には小児がんを克服した成人が350,000人います。
  • 18~45歳だと640人に1人の割合です。
  • 0~19歳では、2001~2003年に計36,446人が米国内でがんと診断されました。地域別の内訳は以下の通りです。
  • 北東部 7,676人
  • 中西部 9,011人
  • 南部 11,082人
  • 西部 8,677人
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