セカンド・オピニオン

セカンド・オピニオンとは、お子さんの診療情報をもとに、別の医療機関の医師から治療方針などについて意見をもらうことです。セカンド・オピニオンの医師は患児を直接診察する場合と診察しない場合の両方があります。米国では、セカンド・オピニオンが電子メールや電話によって行われる場合もあります。一部の親御さんにとってセカンド・オピニオンは、主治医から提示された治療法が患児にとって最良のものであると確認するのに役立ちます。そうでない場合、親御さんは他の治療の選択肢について担当医と話し合いたいと思うことでしょう。

医師たちは親御さんの要望をできる限りきちんと理解し、セカンド・オピニオンもこの非常に困難な状況を乗り切るための一部であると考えます。セカンド・オピニオンを得る際の理想的な方法は、お子さんの主治医(小児がんの専門医)に全面的に協力してもらうことです。これにより、相談先の医師がお子さんの最新の検査結果、画像所見、以前の病歴などの情報を素早くかつ十分に集められることになり、何度も画像撮影や検査(それによる放射線被曝や鎮静剤投与などの処置)をしなくて済みます。検査結果が確定的でない場合には追加検査が必要になるかもしれませんが、できることならば健康上のリスクや費用は減らしたいところです。セカンド・オピニオンは、お子さんの最終的な治療計画をまとめる際にも役立つかもしれません。

ごく稀ですが、セカンド・オピニオンのせいで治療開始が遅れ、お子さんの状態がさらに悪化する可能性が高い場合には、主治医はセカンド・オピニオンを得ることに反対します。しかし時間が許すのであれば、セカンド・オピニオンはお子さんを助けるかもしれないというだけでなく、本来の治療チームに対する信頼関係を構築し、あなたと治療スタッフとの関係から「もし・・・していたら、今頃どうだったのだろう?」という厄介な思いを取り除くのにも役立つかもしれません。

セカンド・オピニオンへの協力をどのように依頼するかが重要です。主治医に次のような言い方でお願いすると簡単に受けてもらえる場合もありますので、参考にしてください。「私達は不安なのです。うちの子にとって最良のことを先生が心から考えてくださっているのはわかっていますが、私達は正しい決定を下していると確認したいのです。安心するためにはできるだけ多くの疑問を解消する必要があります。なので、セカンド・オピニオンを得るために協力していただけたら本当にありがたいです。」

セカンド・オピニオンでは、お子さんを担当する治療チームが今何を行っているかを確認します。それが違っている場合、セカンド・オピニオンの担当医は今の治療チームと協力して代わりの計画を作成し、自宅から離れた別の施設に転医しなくて済むようにできます。(移住や、未知の都市と環境で治療を受けなければならないことで受けるストレスについて考えましょう。) 結果的にお子さんの治療拠点を別の病院や都市へ移す場合も、地元の治療チームとの関係を残しておくことが大切です。いくつかの施設で臨床試験や治療を提示されるかもしれませんが、そこで行われるのは一部分だけで、残りの治療は地元の施設で受けるように言われるかもしれないからです。これは実務的な理由からで、米国ではより確実に保険で填補されるようにするためでもあります。新しい治療や緊急事態のために地元の病院を頼らなければならない場合に備えて、あなたは地元での治療という選択肢を断ち切りたくないとも思っているはずです。

難しいことですが、お子さんの主治医である小児がん専門医の協力を得ないまま別の医師の見解を求めることも可能です。お子さんに関する全ての医学的な記録は法律上あなたのものです。多くの画像所見や記録は別の医師や医療機関へ電子データで送れる場合もあります。科学的な根拠のある回答をするために、セカンド・オピニオンではできるだけたくさんの診療情報が必要となります。

 

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