倦怠感(疲労感)
小児がんの患児の多くは治療中に倦怠感があり、治療が終了した後もそれが長く続く場合があります。子どもは倦怠感のことを疲れた、弱った、悲しい、などと表現する場合があります。倦怠感は以下のような多くの原因によって起こります。
- がん治療(手術、化学療法、放射線治療)
- 血球数の減少
- 栄養不良
- 発熱
- 痛み
- 睡眠の質の変化や睡眠時間の減少
- 心配事
- がんばりすぎ
改善策:
お子さんに倦怠感がある場合は主治医に伝えてください。改善するためにできることはたくさんあります。
- 毎日運動するように励ましましょう。
- 理学療法士はお子さんの体力と持久力を増すための運動計画を作ってくれます。
- お子さんに食欲がない場合は、起きている時に2~3時間おきに健康的な軽食をあげてください。それぞれの軽食はできるだけ栄養価が高くなるようにしましょう。何を食べさせたら良いかについては栄養士に相談してください。
- カフェインの入った飲食物を控えましょう。
- 規則正しい時間に就寝する習慣を守らせましょう。
- 毎晩、睡眠を十分に取らせましょう。
- がんばりすぎるのを避けるため、例えば授業への出席を半日だけにするなど、お子さんの日常生活を見直しましょう。
- 必要な場合には、治療チームに相談して痛みを抑えるための治療計画を立ててもらいましょう。