血液検査

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血液検査は最も一般的な検査です。血液検査は、患児の病状経過を追跡し、正しい治療を選択するのに役立ちます。

Bloodcells

採血は患児の状況に応じて様々な方法で行います。最も一般的なのは静脈に注射針を挿入して採血する方法です。化学療法をしている患児は、化学療法のために留置した中心静脈ラインから採血することができます。

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お子さんのために

患児によって採血に異なる反応をします。採血するかどうかを前もって知りたがる子もいますが、前もって知らせると過度に不安になる子もいます。指からの採血を好む子がいれば、腕の静脈からの採血を好む子もいます。患児の様子を見ながら、どの方法が良いかよく見極めるべきです。採血方法を本人に選ばせてあげると、自分の意思で決めたのだという実感を持つことができます。

お子さんが注射針をこわがっている場合は、治療チームに相談してください。お医者さんごっこやその他のレクリエーションなど、不安を取り除く方法はいくつかあります。具体的な対処方法は以下の通りです。

  • 不快感を軽減するため、採血の担当者に麻酔薬のクリームを塗るように頼んでください。
  • 幼い患児では、採血針から注意をそらすことが役立ちます。
  • より年齢が高い患児では、自分で決めたと実感できるようにすると良いです。
  • 採血するのと反対側の手や腕を握って励ましましょう。
  • 採血後の楽しみを用意しましょう。幼い患児には、検査の直後にがんばったご褒美をあげてください。こうすることで血液検査から肯定的な連想をすることができるようになります。

お子さんの好みや反応の仕方を理解することが重要です。このような不安を和らげる方法を使えば、お子さんは心の準備をすることができます。

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血液検査の種類

全血球数測定(CBC)

全血球数測定は、全ての血球の数を調べる検査です。この検査は、血球が作られる骨髄に対して治療がどのような影響を及ぼしているかを調べるもので、小児がんの患児に一番よく行われる検査です。全血球数測定によって、次の化学療法をいつ行えるか、輸液が必要かどうか、あるいは感染症のリスクが高まっているかどうかなどを知ることができます。

全血球数測定のための採血は、患児の状況に応じて様々な方法で行われます。最も一般的なのは静脈に注射針を挿入して採血する方法です。また、中心静脈ライン(治療期間中に大静脈に挿入したチューブ)から採血することもできます。

 全血球数測定に関する情報

  • 「白血球数(WBC)」は、末梢血(体内を循環する血液)の中に存在する白血球の数を測定したものです。白血球は感染症とたたかうのを助けます。異常値が出た場合は、体内に感染症、炎症、がん、骨髄の異常などの問題が起きている可能性があります。
  • 「白血球百分率」は、末梢血にある白血球の種類ごとの割合を表し、数値はパーセントで表記されます。この数値は体内で起きている様々なことに応じて頻繁に変わります。特別な種類の白血球が増加している場合は、一時的な症状の時と慢性症状の時があります。
  • 「血小板数」は、血液中の血小板(最も小さい血球)の数または量を表しています。血小板は血が固まるのを助け、出血を防ぐ役割をします。血小板数は病気の経過観察や診断の参考として使用することができます。血小板数が著しく減少している場合は、体内のどこかで出血している可能性があります。
  • 「ヘモグロビン」は、赤血球に含まれる物質で、体内の各組織へ酸素を運んでいます。これは血液全体に占める重量の割合(%)で表されます。数値が高い場合は、脱水症状または腎臓に異常が起きている可能性があります。数値が低い場合は、出血、骨髄の機能低下、栄養失調、その他の異常によって貧血が起きている徴候です。
  • 「ヘマトクリット」は、採取された血液に占める赤血球の割合(%)を測定したものです。数値が高い場合は、脱水症状または腎臓に異常が起きている可能性があります。数値が低い場合は、出血、骨髄の機能低下、栄養失調、その他の異常によって貧血が起きている徴候です。
  • 「網状赤血球数」は、末梢血中における幼若な核のない赤血球の割合(%)を表します。これは、骨髄で作られている赤血球の割合を判断する参考になります。

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血液生化学検査(CMPまたはBMP)

血液生化学検査は、患児の臓器(肝臓や腎臓など)がどのように機能しているかについての情報を提供します。がん治療中の臓器の機能を監視するために特に重要な検査です。この検査では、血液中のナトリウム、カリウムや、その他の成分の数値が正常かどうかわかります。

血液生化学検査のための採血は、患児の状況に応じて様々な方法で行われます。最も一般的なのは静脈に注射針を挿入して採血する方法です。また、中心静脈ライン(治療期間中に大静脈に挿入したチューブ)から採血することもできます。

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