インフォームド・コンセントとは

お子さんががんと診断されると、担当医は治療の準備を始めます。治療が始まる時に、お子さんを担当する医師や治療チームのメンバーとの面談の機会が持たれます。彼らは、お子さんの診断や最も有効と思われる治療についてわかっていることを説明してくれます。治療の選択肢を理解するために必要な情報を全て教えてくれようとします。こうした情報に関する説明にはある程度の時間が必要なので、この面談には時間を要するかもしれません(一般的には1時間以上かかります)。

医師は以下のようなことを行います。

  • お子さんのがんに対して現時点で可能な最も効果的な治療法に関する情報提供
  • 起こりやすい副作用や治療のリスク、および、この治療が一般的にはどの程度成功するかについての説明
  • 予想される入院期間、および、退院後に必要となる特別な手当てや注意事項の説明
  • 臨床試験による治療が提示される場合には、いつ治療が行われ、どのような計画で進められるのかについての説明
  • お子さんのがんに対する標準治療と、臨床試験による治療との差異についての説明

これらの情報によってお子さんへの治療方針を決定し、承諾することを求められますが、中には臨床試験に参加することも含まれているかもしれません。これを「インフォームド・コンセント(説明と同意)」または「親権者の承諾」と呼びます。このような主治医との面談は、「インフォームド・コンセント・カンファレンス」と呼ばれることもあります。なぜなら、この面談の目的は、あなたに詳しい「説明」を行い、お子さんのための治療に「同意」できるようにすることだからです。(※訳注:「カンファレンス」とは会議や打ち合わせの意味です。)

治療チームは、説明しようとする情報が複雑で、一度の説明では理解しづらいことを承知しています。また、ご家族は数日間から数週間にわたって、あるいは少なくとも数時間にわたって感情的になっており、平常よりも一層理解が難しいということも治療チームはわかっています。遠慮せずに必要なことはどんどん質問してください。治療チームは情報をわかりやすく提供するためにあらゆる努力をしてくれます。何かわからないことがある場合は、医学的な専門用語ではない普通の言葉で説明するように頼んでみてください。これは治療チームの仕事であり、彼らはあなたにきちんと理解した上でお子さんの治療方針を決めて欲しいと思っています。

実際、あなたにできる一番重要なことは質問をすることです。遠慮せずに発言したり質問したりするご家族は、お子さんのがんや治療について非常に多くのことを学んでいます。ばかげたことや些細なことかもしれないと思っても、遠慮なく質問してください。あなたの質問はどれも大切なことです。

この面談が質問できる唯一の機会ではありませんが、医師や治療チームのメンバーにとっては、この面談の時にあなたの質問に答えることが特に重要です。何か聞くのを忘れたとしても心配しないでください。治療について学ぶには時間がかかります。治療中はもちろんのこと、治療が終わった後もいつでも質問することができます。治療チームは全員、何度でも質問されることを望んでいます。

 

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